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教育提携校であるSekolah Sultan Alam Shah(セコラスルタンアラムシャー校、以下SAS)より3名の短期留学生を迎え、国際交流を行いました。SASの留学生にとっては日本文化を肌で感じる刺激的な5日間。本校の生徒たちにとっては、遠くマレーシアからやってきた留学生を尊重して受け容れる時間。そして互いに自分の国を省み、また自分自身を省みる時間。

留学生たちに日本文化を紹介するために進学キャリアコース国際大クラスの2年生が用意したのは、浴衣。普段 着ることのない浴衣を 手際よく着付けられるはずもなく、長い帯に大苦戦しました。留学生にカッコよく着せてあげたい気持ちが溢れて、大勢で取り囲んで あぁでもない、こうでもない。着付けが「クール!」に仕上がると、袴に着替えた本校の教員が居合道を披露しました。居合道は日本でもめったにお目にかかれない静かで激しい武道。留学生は勿論、本校の生徒たちも静まりかえり、教室を舞う刀の演技に目が釘付けになりました。

地理の時間には、留学生が「熱帯地方の気候と文化」についてプレゼンテーションをしてくれました。見慣れない熱帯植物が生い茂る山々や、珍しい果物の写真はとても美しいものでしたが、生徒たちの記憶に残ったのは彼の住む町に降った「雨」。彼自身が撮影したある日の風景は、テレビで見るよりずっと現実的で、濁流のなか飛沫を上げて進む車や風雨に揺れる高木が、熱帯地方の雨の激しさをリアルに伝えていました。


この交流で生徒たちは日本文化に触れて、日本語も英語も使いこなす留学生と出会い、同世代の目線で異国マレーシアを知り、何を感じ、どう行動したのでしょう。留学生の音楽アプリのプレイリストに自分が知っている楽曲があると知ったとき。梅雨が5ヶ月も続くと知ったとき。笑いのツボが同じだったとき。「何でもいいからとにかく喋った」という生徒は、目の前にいる相手と交流する中で、喜んだり笑ったり驚いたり。自分なりのコミュニケーションを模索して相手との距離を縮め、貴重な国際交流の時間を楽しんでいました。

※進学キャリアコースは、2024年度より総合進学コースになりました。


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