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国際交流とは、他国の人と交流し、お互いの国についてよく知ること。自分と異なるバックグラウンドを持つ人と交流することで、多様な価値観に触れることができます。これまで常識だと思っていたことが実は常識ではないとわかったり、考え方が変ったり。さまざまな考え方を寛容に受け入れやすくなり、自分自身を成長させることにも繋がるのです。

2024年9月、教育提携校であるSekolah Sultan Alam Shah(セコラスルタンアラムシャー校、以下SAS)より3名の短期留学生を迎えました。同校はマレーシアのプトラジャヤにある全寮制の学校です。

この度の国際交流のプログラムの一つとして、国際科1年生のクラスで、留学生からイスラム教についてのプレゼンテーションをしてもらいました。


国際科は、海外にルーツをもつ生徒も少なくありません。それぞれに自身の文化を大切にし、その価値観を作りあげています。また諸外国の文化について理解を深めるプログラムが多く、異文化に対する関心が高いのが特徴です。


「イスラム教はただ宗教ではなく、生活なのです。」
留学生が語る通り、1日5度の礼拝の際には、手や足などを洗って清めたのちにメッカに向かってお祈りを捧げます。どこにいても方角が分かるようにしておく必要があります。また、月に一度の断食では日が昇ってから沈むまで何も口にすることはできません。「お腹が減ってペコペコ」のまま過ごし、夜には水を大量に飲むそうです。


イスラム教徒の生活は、ここ日本にいると驚くことがたくさんありますが、生徒たちは異文化に興味深々。質問と回答のラリーが続き、日本との相違点を見つけるごとに目を輝かせていました。

そして、生徒達が感嘆の声をあげたのは、留学生のクルアーン(コーラン)を耳にしたときです。クルアーンはイスラム教の聖典で、声を出して詠むされるものだとされています。詩のように韻を踏んでいて、まるで音楽のような独特の美しいリズムが生徒たちの耳に心地よく響いてくると、教室中が彼の声に魅了されたのでした。

「神は一人」留学生が指定したポーズで集合写真


この交流でイスラム教とマレーシアに興味を持ちました。イスラム教の五行の一つ「喜捨」は特に印象的で、愛があって魅力的な宗教だと思いました。色々な国、色々な人、色々な宗教があってそれぞれ素敵で増々興味が沸いてきます。たくさんの人と出会える環境を作り、交流していきたいです。


世界には様々な文化があり、日本にはない素晴らしさがあるということを知る。そして、授業のあとには、好きな音楽や好きな人について他愛のない会話を交わす。遠くマレーシアから本校を訪れてくれた留学生たちに感謝いたします。


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