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今年も六甲縦走の季節がやってきました。生徒と教員の有志に卒業生も加わって、いざ縦走。10月19日には東コース、同月26日には西コースにチャレンジしました。

雨の切れ目の勇気ある撤退

【東コース 2024.10.19(土)】
標高は高く、距離も長いものの、比較的平坦な地形の続く東コース。生徒・教員有志と卒業生の約40名が新神戸から市ケ原で縦走路に接続、宝塚を目指しました。標高698のメートル掬星台(摩耶山頂上付近)に登ってしまえば、あとは六甲山上で次第に高度を上げていき、標高932メートルの六甲山最高峰を経て宝塚へゴール…のはずでした。

先頭集団が摩耶山への登りも後半、天狗道にさしかかったあたりから、小雨が降り始めました。最後尾が掬星台の東屋の屋根の下に入る頃には本降りに。一時的に雨は上がりましたが、再び降りだすことは確実でした。先を進みたい気持ちをこらえて、下山という英断。全山縦走路の中で最も過酷な行程を歩いたので「仮完走」との宣言がありました。帰りにロープウェイとケーブルカーを乗り継ぐという、これはこれでめったにできない体験なのでした。

He hath made every thing beautiful in his time. (Ecclesiastes, 3:11, KJV)
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。(伝道者の書3:11, 新改訳)


初参加者も健闘、一生分の階段と坂

【西コース 2024.10.26(土)】
標高は低く、距離も短いものの、急上昇と急降下を繰り返す西コース。生徒・教員有志と卒業生、それに教員知人の約40名が須磨浦公園から新神戸を目指しました。

登りにおいては鉢伏山へのジグザグ階段、栂尾山への直線400段階段、高取山への丸太階段されど連続、菊水山への傾斜大の丸太階段に黒階段、菊水山や鍋蓋山には手をついて登る場面も。ここは山と一体化して、寄り添うように登ってあげましょう(先頭行く筆者のアドバイス)。

下りにおいて横尾山頂から名勝「馬ノ背」へ下る岩場、高取山のトレイルが終わってからのアスファルトの下り坂、菊水山からの岩場にガレ場なんでもこいの激下り。ここは足の置き場を考えてリズミカルに下ってあげましょう。それに、市ケ原で縦走路を離脱してから新神戸へ向かう、比較的舗装された下り坂も決して甘くはない。

そんなアップダウンを繰り返すうちに、生徒から「一生分の階段と坂やな。でも楽しいわ。来んかった人に(六甲縦走に参加しないことは)損してるで、って自慢したろ」という声が上がりました。半縦走とはいえ、だれにでも出来るわけではなく、独りでは心が折れていたかもしれない、語り合う仲間がいたからこそのゴールなのでした。

I will lift up mine eyes unto the hills, from whence cometh my help. (Psalm, 121:1, KJV)
目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けは、そこから来るのだ。(詩編121:1, KJVからの邦訳)