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明石聖マリア・マグダレン教会での定期演奏会も8回目を迎えました。当教会は本校が属する日本聖公会の教会です。この日は子ども祝福式があり、礼拝は須磨の神戸聖ヨハネ教会と合同で行われました。

またこの日は聖歌隊の練習のため、声楽を専門に学んでこられた指導者がいらしており、音程の取り方や、息の吸い方・切り方について稽古をされているところを見学できました。言葉のリズムと文化が元になっている西洋音楽は、歌詞を、ラテン語のアクセントの位置からフレーズで捉えるのだと知った部員たち。音楽・語学・宗教に及ぶ深い理解、音楽を作っていくプロセス、時には面白い話など、音楽の学びの一環として有意義な時間を過ごすことができました。そして礼拝では、神戸聖ヨハネ教会の牧師で、松蔭中高のチャプレンでもある坪井智司祭(演奏会後にはお手製のスイーツに舌鼓!)のお話に耳を傾けました。

礼拝後はいよいよ演奏。「まずはドラフト指名のあった本校3年生の津嘉山憲志郎君の所属する硬式野球部にいつも寄り添う私たちならではの…」とアナウンスもしつつ、野球応援からの抜粋。GoGo国際、レッドツェッペリンやジャッキーチェンからのプロレス曲、そして人気の夏祭りを一挙続けて披露。

続いてアンパンマンの主題歌と魔女の宅急便エンディング。

そして先日の病院での演奏で好評だった賛美「祈 INORI」を披露。普段の部活では、部員たちが心地よさそうにゆらゆら体を揺らして歌いながら練習していた曲です。そんな様子がそのまま演奏に現れていました。

ラストはモーツァルト「ホルン協奏曲第3番」より第1楽章をノーカットで。難曲に挑戦、大きな拍手をいただきました。モーツァルトは35年という短い生涯でしたが、その曲にはあたかも長く生きて多くを経験したかのような人間感情の深みが盛り込まれています。「私たちがそれをどこまで表現できたかは、今後の私学連合音楽会に向けての宿題としておきましょう。」と顧問。

アンコールには銀河鉄道999を元気よく演奏して幕を閉じました。


この定期演奏会では、教会の方々に迎え入れられ、演奏活動を支えていただいていること、感謝しています。後輩たちも引き続き、この関係性を大切にしながら続けていってほしいです。

3年 植岡 穂野美