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「今日、国家試験の合格発表なんです。」少し緊張感を漂わせながら、久しぶりに高校を訪れてくれたOG、河上実祐花さん(普通科 文理特進コース 高大連携国際大リハコース卒業/神戸国際大学2025.3.31卒業予定)。同行の中西亮介専任講師が「基準点を大幅に上回ってるから大丈夫。」と笑顔で補足すると、会場は温かい空気に包まれました。高校入学前から理学療法士になる夢を持っていた河上さん。大学に進学して4年、努力が実り、いよいよ4月から理学療法士として社会人生活をスタートさせます。

2025年3月21日(金)、夢を同じくする1・2年生たちは、大学でどんなことを学んだのかワクワクしながら河上さんを囲みました。河上さんは緊張して臨んだ初めての実習で、多くのサポート受けながら協働を学び、「こんな理学療法士になりたい!」と強く思ったといいます。2回目の実習でお世話になった重症障がい児施設では、児童との意思疎通に苦戦しました。児童の性格やその時々の感情を察したり、ご家族とコミュニケーションをとったりすることの大切さを学びました。3回目、4回目は7週間の長期実習。経験を重ねる中で、患者本人の望みと理学療法士の望み、そして家族の希望を叶えるために、できることは何かを少しずつ考えられるようになりました。

また、国家試験対策も重要です。神戸国際大学では、講義とグループ学習とテストを組み合わせ行うので、自分に合った勉強方法を見つけて実践できる環境がありました。4回生の秋からは毎週のように模試があり、実力を測りながら試験に慣れていきます。年明けから一気に模試の得点を伸ばし、2月24日、国家試験を受けました。

生徒たちは話を聞きながら一喜一憂。働くことの難しさや試験対策の大変さに気持ちが萎えると、河上さんがすかさずメンタルの保ち方や大学の手厚いフォロー体制を紹介。確かに、相手を見る目が鍛え上げられていました。

理学療法士は社会的信頼もあり、一方で自由な働き方を選べる職種。そして高いコミュニケーション能力を持ち合わせています。先輩の話を聞いた生徒たちは、どんな生き方がしたいのかを考えながら、今できることへ力を注ごうと気持ちを新たにしました。

神戸国際大学 リハビリテーション学科