感無量の六甲縦走!
2023年12月16日(土)、生徒・教員有志・卒業生から成るメンバーが丸1日をかけて六甲山を全踏破しました。この全山縦走は11月に行われた半縦走(東コースおよび西コース)をクリアした者だけが挑戦を許される過酷な登山。今回のニュースでは、その全記録を東コースから綴ります。
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六甲縦走登山東コース
2023年11月4日(土)
今年は比較的なだらかな東コースを練習登山として実施。生徒・教員の総勢約30名が、新神戸から宝塚を目指しました。季節外れの夏日に、汗の止まらぬロングトレイル。山は初めてという参加者も多く、先頭と最後尾の時間差は大きいものとなりました。参加者の中から、自らを、そして周囲を鼓舞するためでしょう、今年の高校野球で全国的に流行した「も、もり、もりあ、盛り上がりが足りない」というコールが山中にこだましていました。初参加で西宮市内在住の生徒、普段は見上げている甲山を見下ろせる絶景ポイントにさしかかった瞬間、「か、ぶ、と、や、ま、だあ!」と歓喜をあらわにしました。
“Your father knows the things you have need of before you ask Him.” Matthew, 5:8 (NKJ)
「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。」マタイによる福音書6章8節(新共同訳)
六甲縦走登山西コース
2023年11月19日(土)
この日は須磨浦公園から新神戸までの西コース。東コースで足を慣らしていた参加者にとっては多少歩きやすかったようですが、その反面、参加者の中には登山自体が初めての者も。序盤の鉢伏山の急登、熟練者にも難関の菊水山の鉄壁、たじろぐ初心者に「リキまず、岩に寄り添うように上ってあげれば、山は味方になってくれる。」とアドバイス。一歩ずつ歩みを進めるうちに「(前を行く人の)背中を見ていたら行ける気がしてきた」という自信が。鍋蓋山頂で最後尾を待っていた先頭集団は、その背後に深紅の夕日が沈む瞬間を目の当たりにすることができました。そして神戸の夜景への感動。「連れてきてくれてありがとう。」感謝が溢れました。
“Tribulation worketh patience; and patience, experience; and experience, hope.” Romans, 5:3,4 (KJV)
「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」ローマの信徒への手紙5章3,4節(新共同訳)
六甲全山縦走登山
2023年12月16日(土)
いよいよ憧れの「ぜんじゅう」。1日ですべての行程を歩き通す超ロングトレイル。成し遂げれば神戸で公然と「登山家」を名乗れるのです。早朝6:30、教員と生徒20名が須磨浦公園を出発、一路宝塚を目指しました。
須磨アルプスのスリリングな岩山を素通り、高取山や菊水山にとりかかる時には日差しさえも暖かく、いやむしろ暑い!お昼過ぎ、鍋蓋山の急登に汗ばむタイミングで「恵みの雨」。摩耶山の手前で、服や装備が濡れてきたところで雨は止み、強めの風に変わりました。曖昧な天気のおかげで快適登山が出来ました。最後は完全なるナイトハイク。夜10:30頃に宝塚に到着しました。
“Surely goodness and mercy shall follow me all the days of my life.” Psalm, 23:6 (KJV)
「わが世にあらん限りはかならず恩惠と憐憫とわれにそひきたらん」詩篇23篇6節(文語訳)
人生でこんなに頑張ったことはなかったかもしれない。これまでつらい思いをしたこともあったけど、この経験で自信ができた。これからつらいことが起こっても、この経験があれば乗り越えられる気がする。
全縦走の終盤、仲間と共に歩みを進めながら生徒から溢れ出た言葉です。心を開ける仲間とともに、この達成感、感無量。そんな学びができるのが、山なのです。